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雪だるま式にお金が増える?魔法の「複利効果」を知ろう

雪だるま式にお金が増える?魔法の「複利効果」を知ろう

「コツコツ積み立てれば将来の安心につながる」
iDeCo(イデコ)や企業型DCを紹介するときによく耳にするこの言葉。
でも、どうして少額の積み立てで、将来あんなに大きな金額になるの?
と不思議に思ったことはありませんか?

実はそこには、「複利(ふくり)」というお金の“魔法”が隠れているのです。

今回は、投資や年金制度のことがまったくわからない方でも、「なるほど!」と腑に落ちるように、複利効果のしくみと威力を、やさしく・楽しく解説していきます。

「複利」ってなに?シンプルに言えば「利息が利息を生むこと」

複利とは、「増えた分にもまた利息がついていく仕組み」のことです。

たとえば、あなたが1万円を年利3%で預けたとします。

1年後 → 1万300円(利息300円)

2年後 → 1万609円(元金+利息にまた利息がつく)

このように、元のお金だけでなく「増えた分」にも利息がついて、どんどん雪だるま式にふくらんでいく。
これが「複利」の力なんです。

例え話1:「雪だるま」って実はすごい

雪だるまを転がすと、最初はなかなか大きくならないけれど、転がし続けるとどんどん雪がくっついて一気に大きくなる、あの感覚。

複利もまさにこれと同じです。

最初は「ちょっとしか増えないな」と思っても、時間がたつほどに、

利息が利息を生み

生まれた利息がまた利息を生み

気がつけば、何倍にもふくらんでいる

という現象が起きるんです。

例え話2:「だるまさんがころんだ」とお金の増え方

こんなふうにも考えられます。

「だるまさんがころんだ」で、だるま役が「ころんだ!」と止まるまでの時間が長ければ長いほど、子どもたちは前に進めますよね。

お金も同じ。時間が長ければ長いほど、遠くまで(=たくさん増える)進めるのです。

シミュレーションで見る「複利のすごさ」

では、具体的にどれくらいの差が出るのか、シミュレーションで見てみましょう。

●ケースA:25歳から月1万円(年利3%)で30年間積み立てた場合
元本(積み立てた合計):360万円

複利で増えた金額:約200万円

総額:約560万円

●ケースB:35歳から同じく月1万円、20年間積み立てた場合
元本:240万円

複利で増えた金額:約80万円

総額:約320万円

→なんと、たった10年の差で240万円の差が生まれます!

つまり、「早く始める=増える時間が長くなる」=将来の安心も大きくなるんです。

「時間が味方になる」って、こういうこと

投資や年金というと、「知識がないとムリ」「まとまったお金が必要」と思われがちですが、
複利の世界では「時間」が何よりの味方です。

極端な話をすると、知識も金額も少なくても、早く始めた人のほうが将来多くのお金を手にできるという現象もあり得るんです。

だからこそ、iDeCoや企業型DCのような「長期間にわたって少額を積み立てる仕組み」と複利は、とても相性がいいんです。

「年利3%」って現実的なの?

年利3%という数字、ピンとこないかもしれませんが、これは「大きく増えもしないけど、減りすぎない」中間的な目安です。

定期預金(銀行)…年利0.01%前後(ほとんど増えない)

株式投資(リスクあり)…平均年利5~7%程度

インデックスファンド(低コスト・分散投資)…年利3~5%が目安

iDeCoや企業型DCでは、こうした投資信託をうまく選ぶことで、安定的に3%程度の運用を目指すことができるんです。

よくある質問(Q&A)

Q:投資って怖くないですか?
A:長期間・分散投資をすることで、リスクを減らしながら運用することが可能です。iDeCoのような制度では、元本確保型と投資型のバランスも選べます。

Q:毎月少額でも複利の効果は出ますか?
A:もちろんです!月5,000円でも年利3%で30年運用すれば、元本180万円 → 約280万円に増える可能性も。

Q:いつ始めるのがベスト?
A:「今日」がいちばん若い日です。複利の力を活かすなら、「早く」「長く」が最大のコツです。

まとめ|複利は“お金の魔法”、今こそ味方につけよう

「複利」は、一見すると地味な仕組みですが、時間をかけるほどに力を発揮する、まさにお金の雪だるま。

小さくても早く始めれば、将来大きな資産になる

長期・分散・コツコツの積み立てがカギ

iDeCoや企業型DCは、この複利の効果を最大限に活かせる制度

今の自分にできることを、今日から始めてみませんか?

10年後、20年後、きっとあなたはこう思うはずです。

「あのとき、始めておいてよかった」

次回は、「始めたらほったらかしでOK?『リバランス』って何?」
投資は「買ったら終わり」じゃありません。
定期的に見直すことで、リスクを減らして成果を守る方法があります。
次回は、はじめての人にもわかる「リバランス」という考え方を、やさしく解説します!