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【トラブル防止!!】労働契約書と就業規則ではどちらが優先される?

【トラブル防止!!】労働契約書と就業規則ではどちらが優先される?

【トラブル防止!!】労働契約書と就業規則ではどちらが優先される?

動画のリンクはこちらから 【トラブル防止!!】労働契約書と就業規則ではどちらが優先される?2分47秒

労働契約書と就業規則の優先順位:

こんにちは、代表のおいかわです。
労働契約と就業規則の関係についての理解は、企業経営者や人事担当者にとって非常に重要です。
これらの文書は従業員との関係を形成し、労働条件を明確にするための基本的なツールですが、どちらが優先されるかについての混乱はしばしば見受けられます。
このブログでは、労働契約書と就業規則の優先順位について解説し、トラブルを未然に防ぐためのポイントを説明します。

どちらが優先されるのか?

[労働契約書と就業規則の基本]
労働契約書は、個々の従業員と企業間の具体的な契約条件を定めた文書です。
これには、雇用の期間、給与、勤務地、職務内容など、具体的な雇用条件が記載されます。
一方、就業規則は、企業がすべての従業員に対して一般的に適用する規則を定めたもので、労働時間、休憩、休日、給与、懲戒手続きなどを規定しています。

どちらが優先されるのか?

一般的に、個別の労働契約が就業規則よりも優先されます。
つまり、労働契約書で合意された条項は、就業規則の内容と矛盾する場合、労働契約書の内容が優先されることが法律により保護されています。
しかし、労働契約書の内容が就業規則よりも従業員に不利な条件である場合は、就業規則の方が優先される場合があります。

[トラブルを防ぐためのキーポイント」
1 明確な文書化
労働契約書と就業規則の両方を明確に文書化し、従業員に十分理解してもらうことが重要です。
これにより、誤解や不明確な点が生じるリスクを減らすことができます。

2 一貫性の確保
労働契約書と就業規則の間に矛盾がないように注意深く確認し、一貫性を保つことが重要です。
これには、就業規則を定期的に見直し、更新することも含まれます。

3法的な遵守の確認
労働法の専門家と協力して、労働契約書と就業規則が現行の法律に適合していることを確認することが重要です。
これにより、法的な問題が後から発生することを防ぎます。

要約は動画アニメで解説!!

労働契約書と就業規則の優先順位を理解し、それに基づいて適切に文書を整備することは、企業が安定して機能するための基盤となります。
トラブル発生時にも、これらの文書がはっきりしていれば、迅速かつ公平な解決につながります。

企業は、労働契約書と就業規則の両方において、従業員との合意に基づく明確かつ公正な内容を提供する責任があります。
労働基準法をはじめとする関連法規の遵守が必要であり、適宜、法的なアドバイスを求めることが賢明です。

最後に、労働契約書と就業規則の整備は、単なる法的義務を超えて、企業文化と従業員満足度を形成する重要な要素です。
適切に管理された労働環境は、従業員のモチベーションと生産性を向上させ、企業全体のパフォーマンス向上に寄与します。

この記事を書いた人

【MCLグループCEO】
社会保険労務士法人ロームホーム 代表社員
ほっかいどう企業型確定拠出年金センター 代表
株式会社MCL 代表取締役
NPO法人ちとせの介護医療連携の会 副理事長
一般社団法人北海道採用定着支援ラボ 共同代表  
【公職】
北海道医療大学 臨床准教授(経営マネジメント)
公益財団法人介護労働安定センター雇用管理コンサルタント
及川 進
OIKAWA SUSUMU

神奈川県立大磯高等学校卒
北海道医療大学卒
歴任公職履歴
【厚生労働省事業】
●就業環境整備・改善支援事業 普及指導員
●仕事と家庭の両立支援プランナー
【各行政機関事業】
●北海道難病対策協議会委員
●札幌市働き方改革サポートセンター 専門家
●千歳市地域包括支援センター運営協議会委員
執筆・セミナーなど
●北海道医療新聞社介護新聞 介護福祉事業所の人事労務戦略室(全50回)
●令和元年度旭川市仕事と家庭の両立支援セミナー
●令和4年度北海道介護従事者雇用管理セミナー
●令和5年度札幌市中小企業の人事考課制度の導入と運用のポイント ほか多数