
「老後2,000万円問題って、なんとなく聞いたことあるけど…」
「年金って、自分の老後をちゃんと支えてくれるのかな?」
「でも、何をどうすればいいのか正直よく分からない…」
そんな漠然とした不安を、あなたも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
お金のことって、話題にしづらいし、つい先送りにしてしまいがち。
でもこの記事では、難しい言葉を使わずに、「年金ってそもそも何?」「なぜ自分で備える必要があるの?」という根っこの部分から、わかりやすくご説明します。
大丈夫です。
今から知って、少しずつ行動すれば、それが未来の安心につながります。
1.「老後2,000万円問題」って、結局どういうこと?
数年前からニュースやSNSで話題になった「老後2,000万円問題」。
「年金だけじゃ足りないらしいよ…」「老後が不安すぎる…」という声も多く聞かれました。総務省の家計調査によると、高齢夫婦の平均的な生活費に対して、年金だけでは毎月約5万円の赤字になるという試算があります。
つまり、年金はある程度もらえるけど、それだけでは生活費をすべてまかなえない。
この「毎月の赤字5万円 × 20年分(60歳〜80歳)」=約2,000万円
という話が、いわゆる「老後2,000万円問題」の中身なのです。
2. 昔と今では「年金に頼れる度合い」がちがう
ここで、ちょっとイメージしてみてください。
昭和の時代、たとえば「サザエさん」に出てくる波平さん(54歳・会社員)は、
定年退職後はしっかりとした退職金と、年金がもらえるのが当たり前。
「働いたら、あとはゆっくり余生を」という時代でした。
でも、現代はどうでしょう?
寿命は延びて、人生100年時代に
銀行の利息はほとんどゼロの超低金利
企業の退職金制度も、昔ほど充実していないことも
つまり、「会社が守ってくれる」「国が全部面倒を見てくれる」という時代ではなくなってきたんです。
だからこそ今、「自分で備えること」がとても大切になっているのです。
3. 公的年金の仕組みと現実
ここで、「じゃあ、国の年金制度ってどうなってるの?」という疑問にお答えします。
日本の年金制度は、「みんなで支え合う」仕組みで成り立っています。
簡単に言うと、
現在働いている人たちが、今のお年寄りの年金を支える
という構造なんです。
でも今は、こんな状況が進んでいます
働く若者:減っている
高齢者:増えている
たとえるなら、おじいちゃん・おばあちゃんが乗っているブランコを、昔は10人で押していたのが、今は3〜4人で押しているようなもの。
当然、ひとりあたりの負担は重くなりますし、将来もらえる年金額も、少しずつ調整(減額)される方向に進んでいるのが現実です。
4. でも、大丈夫。国は「じぶんで備える制度」を用意してくれた!
ここまで読むと、「やっぱり将来が不安…」と思われたかもしれません。
でも、朗報があります。
国は、「じぶんでじぶんの年金を作る」人を、ちゃんと応援してくれているんです!
それが、確定拠出年金と呼ばれる制度。
具体的には、
iDeCo(個人型確定拠出年金)
企業型DC(企業型確定拠出年金)
の2つがあります。
どちらも「自分でお金を積み立てて、自分で運用して、将来のために備える」仕組み。
「え、運用って投資のこと? 怖そう…」と思うかもしれませんが、
少額から始められますし、預金のような商品も選べるので安心です。
なにより、税金の優遇が大きく、節税しながら老後資金を準備できる、とてもおトクな制度なんです。
まとめ|じぶん年金、今から少しずつ準備しよう
今回のポイントをまとめると…
公的年金は頼れるけど、100%では足りない可能性がある
だからこそ、国は「じぶんで年金を作る制度=確定拠出年金」を用意した
iDeCoや企業型DCなら、節税しながら将来に備えることができる!
次回は、iDeCo(イデコ)と企業型DCって何が違うの? 超入門
「じぶんで作る年金」が大事なのは分かったけど、
「iDeCo」と「企業型DC」ってどう違うの?
どっちを使えばいいの?――そんな疑問にお答えする超入門編をお届けします!