
iDeCo(イデコ)や企業型DCを始めようとすると、多くの人がぶつかる最初の壁。
それが
「結局どの商品を選べばいいの?」
という大問題です。
資料を見ても、「国内株式」「バランス型」「インデックスファンド」「元本確保型」など…
聞き慣れない言葉が並んでいて、頭がクラクラしてしまいますよね。
でも、大丈夫です。この記事を読めば、「何を選べばいいか?」の超基本がわかります。
しかも、「投資のことはよくわからない」「そもそも怖い…」という方でも大丈夫。
やさしい例え話で、安心して選べるようにご案内します!
まずは2つのタイプを知ろう
iDeCoや企業型DCで選べる商品は、大きく分けて2つのタイプに分かれます。
① 元本確保型(がんぽんかくほがた)
読んで字のごとく、「預けたお金が減らない」タイプの商品です。
たとえば、
銀行の定期預金
保険タイプの商品
などがこれにあたります。
メリットは、「安心して預けられる」こと。
元本(預けたお金)が保証されていて、ほぼ確実に手元に戻ってきます。
ただし、利息(もうけ)はとてもわずかです。
金利が年0.01%だとしたら、100万円預けても、1年で増えるのはわずか100円ほど。
「貯金と同じで安心だけど、増やす力は弱い」ということです。
② 投資信託(とうししんたく)
こちらは、お金を株や債券などに投資して増やすことを目指すタイプ。
「投資」と聞くと、怖い・難しいと感じるかもしれませんが、投資信託はおまかせ弁当のような商品です。
投資信託は「おまかせ弁当パック」
たとえば、毎日お昼ご飯に「栄養バランスのいい食事を自分で作ろう」と思っても、
野菜、たんぱく質、主食、…と全部そろえるのは大変ですよね。
投資も同じで、自分で世界中の株や債券を選ぶのはとても難しい。
そんなときに便利なのが、あらかじめ栄養(=投資先)をバランスよく詰め込んでくれたおまかせ弁当=投資信託なんです。
ファンドマネージャーというプロが、私たちの代わりに中身を選んでくれて、
一つの商品を買うだけで、世界中の企業に投資ができる。
これが投資信託の強みです。
リスクとリターンの関係は、遊園地に例えるとわかりやすい
投資信託には、「リスク(値動きの大きさ)」と「リターン(増える可能性)」のバランスがあります。
これを遊園地にたとえてみましょう。
| 商品のタイプ | たとえ話 | 特徴 |
| 元本確保型 | メリーゴーランド | 安定してるけど、あまり動かない |
| 国内債券型 | 観覧車 | ゆっくり上下、そこそこ安心 |
| バランス型 | ジェットコースター(中) | 少しスリルはあるけど、安全設計 |
| 株式型 | ジェットコースター(上級) | 大きく上下、でも長い目で見ると伸びやすい |
つまり、
「安全第一」なら元本確保型や国内債券型
「少しずつでも増やしたい」ならバランス型
「将来に向けて積極的に増やしたい」なら株式型
というイメージで考えるとわかりやすいです。
初心者のあなたにおすすめなのは「バランス型」や「全世界株式インデックスファンド」
「結局、どれを選べばいいの?」という方には、以下のような商品をおすすめします。
① バランス型ファンド
→「株式」や「債券」などに分散して投資してくれる万能タイプ。
世界中にバランスよく投資してくれるので、初心者でも安心感があります。
② 全世界株式インデックスファンド
→世界中の株式市場にまるっと投資するタイプです。
日本・アメリカ・ヨーロッパ・新興国など幅広くカバーされていて、
「これ1本でOK」というくらい人気があります。
インデックスファンドとは、簡単にいうと「市場全体の平均に合わせて自動で投資する商品」です。
費用(手数料)が安くて、初心者向けとしてよく紹介されています。
よくある質問(Q&A)
Q:リスクがあると聞いて怖いのですが…?
A:投資には上下の波(リスク)はつきものですが、iDeCoやDCは「長く続けること」でその波を乗り越えやすくなります。短期間で一喜一憂しなくて大丈夫です。
Q:いきなり全額を投資に回すのは不安です。
A:もちろん、最初は「半分をバランス型、半分を元本確保型」などでも大丈夫。まずは少しずつ始めて、自分のペースで見直しましょう。
Q:投資先は途中で変更できますか?
A:はい、多くの制度では年に数回変更が可能です。迷っても大丈夫。やってみながら学んでいくことができます。
まとめ|商品選びで大切なのは「怖がらず、やってみる」こと
iDeCoや企業型DCでの商品選びは、最初はだれでも悩むもの。
でも、完璧な選び方をする必要はありません。
大切なのは、
将来に向けて「お金に働いてもらう」意識を持つこと
迷ったら「バランス型」や「全世界株式インデックスファンド」から始めてみること
少額でOK。やりながら学ぶこと
です。
あなたの未来を少しでも明るくする一歩、今日から踏み出してみませんか?
次回は、「原則60歳まで引き出せない」って本当?その理由と上手な付き合い方
「老後のため」とはいえ、「急にお金が必要になったらどうするの?」という疑問もあるはず。
次回は、iDeCoや企業型DCの“引き出せないルール”と、そのメリット・デメリットをわかりやすく解説します!